AI導入は人材の見極めと育成の前提を変える AIの導入は、業務の一部を置き換えるだけでなく、働き方の前提そのものを組み替えていきます。本論文は、その変化が人材の見極め・育成・定着というタレントマネジメントの中核をどう作り替えるのかを、概念的に整理しました。そして、AIが職場に根づくかどうかは従業員自身の関わり方に左右されるとして、人事こそが経営の対応を先導する役割を担うと論じています。 2026.09.21 育成・評価・タレント
AIと一体化した自己像は、創造の自信と依存の両方を生む 職場にAIが入り込み、働き手が「AIを使いこなす自分」という自己像を持つようになったとき、創造性はどうなるのでしょうか。本研究は、その自己像が創造的自己効力感を通じて創造的逸脱を促す一方、AI依存を通じてそれを抑えるという、逆向きの二つの経路があることを示しました。抑え込む側の経路は、損失や失敗を避けようとする傾向が強い人ほどはっきり現れています。 2026.09.20 倫理・コンプライアンス
サステナブルAIは徳倫理と人間中心設計で一つに束ねられる AIをどう使うかという話と、AIそのものが資源を使い偏った扱いを生むという話は、これまで切り離して論じられてきました。この論文は、その二つを一つの倫理の問いとして捉え直し、人がよく生きること、自分で判断する力、そして共に育てる善さを軸にした枠組みを提案します。徳の考え方と人間中心の設計思想を重ね、現場・組織・文化の三つの層でAIを見る道筋を描いた理論研究です。 2026.09.06 倫理・コンプライアンス
AIの自動化と人の拡張は分けられず、偏れば悪循環になる 機械が人の仕事を引き受ける「自動化」と、人が機械と密に組んで仕事をする「拡張」。近年のビジネス書はこの二つを分けたうえで、拡張を優先せよと説いてきました。本論文はそこに異を唱えます。マネジメントの現場では両者を切り分けられず、どちらかに偏れば組織にも社会にも望ましくない結果を招く。両方を抱え込む視点こそが、事業と社会の双方に効いてくると論じます。 2026.09.05 採用・HRテック
人とAIのチームの適応は4つの条件が左右する 人とAIエージェントが混ざったチームは、状況が変わったときにうまく噛み合わなくなりがちです。本研究は、これまでのチーム理論だけではその難しさを説明しきれないとして、メンバー・仕事・環境の相互作用をひとつの枠組みに束ねる考え方を提案しました。鍵になるのは、予測可能性・観察可能性・計画可能性・指示可能性という4つの条件です。 2026.09.04 チーム・協働