採用・HRテック

VRの状況判断テストは臨場感を高め組織の魅力も上げる

採用選考で使われる状況判断テストの場面を、テキスト・動画・VRのどれで見せるかによって、受検者の感じ方は変わります。二つの実験の結果、動画は臨場感を高めたものの組織の魅力度には影響せず、VRは臨場感と魅力度の両方を高めました。さらにVRの効果は、若年・中年の受検者で高年齢の受検者より強く表れました。

HR分析は成果につながるのに、なぜ広がらないのか

人事のデータ活用をめぐる研究を体系的に読み解いた論文です。導入が組織の成果につながるという証拠は存在するのに、実際に取り組む組織はごく少ないという矛盾が浮かび上がりました。しかも質の高い査読誌に載った研究自体が限られており、根拠はまだ十分に積み上がっていません。

西洋発の枠組みでは多極化する世界の人事は語れない

国際人的資源管理の研究者が集まり、いまのグローバル人事の理論が現実に追いついているのかを検討した論考集です。結論は、欧米で組み立てられた「どこでも通用する」枠組みでは、政治と経済の中心が分散し、制度も文化も異なる現在の環境を説明しきれない、というものでした。国・組織・個人という3つの層をつなぎ、地域の文脈に合わせて人事を設計し直す必要があると述べています。

AIの自動化と人の拡張は分けられず、偏れば悪循環になる

機械が人の仕事を引き受ける「自動化」と、人が機械と密に組んで仕事をする「拡張」。近年のビジネス書はこの二つを分けたうえで、拡張を優先せよと説いてきました。本論文はそこに異を唱えます。マネジメントの現場では両者を切り分けられず、どちらかに偏れば組織にも社会にも望ましくない結果を招く。両方を抱え込む視点こそが、事業と社会の双方に効いてくると論じます。